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2024.04.19‖
※年齢制限※ 18歳未満禁止
 エロ分類ですが、状況がそうなだけで詳しい描写はしておりません。あまり期待せずにお進みください



 どういう経緯でこうなったのか、香穂子は覚えていない。
 音楽準備室には用事があって香穂子から出向いた。金澤としていたのは他愛のない世間話だったのに、気づけば乱暴に口を塞がれて、口中を舐めまわされていた。目の前には間違いなく金澤の顔があって、あまりの至近距離に香穂子は慌てて瞳を閉じた。
「………ッ、は」
 深く探られながら息を継ぐ。金澤の身長は高い。背伸びをしたつま先がぶるぶると震える。腰を支えた金澤の腕はびくともしないのに、香穂子はそのシャツに縋りついているのがやっとだ。舌を絡まされても、歯で噛まれても、口の中をいいように探られても、金澤の愛撫に翻弄されるだけで金澤への愛撫などできなかった。経験値の差を実感させられて、香穂子は眉を寄せる。
 唇が離れ、唾液のあとをたどって、顎へと金澤の口は降りていく。ぞくりとした感覚に香穂子が身体を震わせると、腰を抱く金澤の腕に力が入った。
「せん、せ……」
 声がかすれる。怖い。
 言葉にしてはいけないと金澤が言った。それなのに、まだ先へは進めない関係であるはずなのに、あきらかに金澤はその先を求めていた。情熱的なキス。もちろん香穂子も、こうなりたいと望んでいなかったわけではない。けれど、こんなにはっきりと自分の欲を考えたことはなかった。漠然と高校を卒業するまでは、金澤に触れられることも触れることもないのだろうと思っていたから。
「……あっ」
 金澤の背に手を伸ばす。つかんで握って、香穂子は震えた。怖い。
「———日野」
 低く呼ばれる。声には艶があって、縛られてしまったように動けない。覗きこむようにして見上げてきた視線は強く、香穂子は声を飲む。顔のあらゆるところに唇を優しく何度も押し当てられて、制服が乱されていく。裾から入りこんだ手が、ブラジャーのホックを外す。圧迫から解放された胸に骨ばった手が触れて、香穂子は羞恥に顔を赤らめた。
「……せん、」
 頂きをかすめるように触れられて、声が途切れる。押されるように後退していき、足を取られた応接用のソファに倒れこむ。べろりと首を舐められて、制服が胸までたくし上げられた。金澤が舌打ちをして、何かしてはいけないことでもしたのだろうかと、びくりと香穂子は身体を竦める。考えてみれば、そうしているのは金澤であって香穂子ではないのだが、初めての感覚に踊らされている香穂子にはそこまで頭が回らない。
「ああ、悪い。そうじゃない。先に脱がせばよかったと思ってな」
 怯えた表情の香穂子にそう言いながらも、金澤は手際よく制服を香穂子から脱がせていく。それを向こう側のソファに放り投げて、スカートも脱がされた。外されかけたブラジャーと下着。それにハイソックスに革靴という格好になってしまい、香穂子は悪あがきだとわかりながら、胸の前で腕を交差させてそこを隠した。そんな様子を見た金澤は苦く低く笑う。
 金澤の手が、腿から下へと這っていく。ソックスのふちをなぞられて、さらに下へ。靴を脱がされて、膝にキスが落ちた。足の間には、いつの間にか金澤の足が入り込んでいて、閉じられないようになっている。膝でこすり上げられて、香穂子は声にならない喘ぎを上げた。覆いかぶさるようにして覗きこんでくる金澤のその目が、いつもと違う。それを怖いと思うこと自体、自分が子どもであることを突きつけられているようで香穂子は悲しかった。
 金澤の手は優しい。それなのに触れられた部分は熱を持ったように熱い。触れられた場所から溶けていくようだ。その手は確実に香穂子を煽っていって、感じさせていく。身悶えして、香穂子は涙を流した。金澤と香穂子の間には、一回り以上の歳の差がある。だから金澤が、今まで誰とも肉体関係を持っていないなんてありえないと、理解はしている。けれど、それでも香穂子にとっては初めての経験だ。香穂子にしてみれば、金澤が最初の、そして最後の人になってくれればいいとすら思う。けれど、金澤には比較できるだけの過去があって、それが悔しくて悲しい。
 確実に金澤に翻弄されながら、香穂子は泣く。怖いのは、昔の人のほうがいいんじゃないかということ。金澤の歌を奪ったその人が、どれだけ金澤の中を占めていたのか、香穂子は聞いてしまったから。
 だからなのか、淫猥な音をさせて金澤が中へ入り込んできたとき、香穂子は抵抗した。それなのに、やはり手馴れた金澤は、そんな抵抗など物ともしない。優しいキスも、触れる手も、囁く声も、香穂子にとっては遠くにあったもので、弱点そのものだ。普段は与えられない甘い飴を、ここぞとばかりに放出されて、香穂子には抗うことはできなかった。享受して開いた身体に、金澤が埋まりきってしまってから、香穂子は首を振る。
「嫌…ッ、や、です。やだ、やだ……」
「何が…?」
 涙がこめかみに向かって流れていく。目の前の金澤は、シャツも白衣も脱いでいない。ズボンの前を寛げただけの格好で、丸裸にされてしまった自分との差を、そこでも見せつけられているような気さえする。流れる涙を金澤の唇が吸い取っていって、その優しさすら香穂子にはつらい。問う声も柔らかく、耳を侵す。全身を金澤に作り変えられてしまったような感覚。それでも精一杯の足掻きをする。どうして香穂子がこんなにも苦しいのか、金澤は理解できないに違いない。
「先生が、こうやって……、他の人にも触ってたんだって、それがやだ…!」
「………ッ!」
 何かをこらえたような金澤の耳が赤い。中にあるそれが、内壁を圧迫する。堪えられなくて香穂子は顎を逸らした。苦い顔で、金澤がこちらを見ていた。噛みつくようなキスに、口中を貪られて息ができない。
「ん、ん!」
 苦しさに金澤の胸を押し返そうとするのに微動だにしない。目尻から新しい涙が流れていく。それを金澤の長い指が拭っていった。
「それでさっきから、泣いてたのか?」
 香穂子が頷くと、金澤は涙を拭った指で香穂子の顔を包み、額と額とを触れ合わせた。
「過去をなかったことにはできないけど、これから先は全部、お前さんのもんだ」
 それに、と金澤は苦笑する。
「おかげで、お前さんにあんまりつらい思いさせずにすむ」
「…え?」
 どういう意味かと金澤を見上げると、額にキスが落ちた。
「そんなに、痛くないだろう?」
 繋がった部分を揺すられて、甘い声が漏れた。腰を引きつけられて、さらに奥まで金澤が入りこむ。息を詰めると、金澤が呻いた。
「それに、…我慢強くもなったかな」
 今度は聞き返す間はなかった。腰を使われて、もう声は意味を持たない。
「あ、や、や……! せん、せ…ッい! やぁ…ッ!」
「嫌って、言うなよ、日野」
 ぶるりと身体を震わせる香穂子の耳元に小さくキスを落として、金澤は途切れ途切れに囁く。
「イイって、言え」
 懇願のような響きに、香穂子は真似るようにそう口にした。





「嫌…ッ、や、です。やだ、やだ……」
「何が」
「先生が、こうやって他の人にも触ってたんだって、それがやだ」

のくだりが書きたかっただけのエロ話でした。読んでくださった方、お疲れ様です。ありがとうございました。すっげーぬるくてすいません…。
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