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2024.11.22‖

#01

マイナー街道さんのところでのチャット初出。
みんながイラストでコスプレさせはじめたので、衣装を全部着せてみようという話。
カオス。



「……何だこれ」
 土浦は絶句した。
 封筒の中から出てきたのは写真で、被写体はすべて冬海だ。
 そこまでは、土浦も予想済みだった。
 何せ天羽から渡されたのだ。写真以外のものが入っていたほうが首を傾げたくなる。
 にやにやしながら渡されたので、どうせ碌なものではないとは思ったが。
「おい」
 正面でびくびくしている冬海を呼べば、案の定飛び上がらんばかりに驚いた。
「これは、どういうことだ?」
「……え、と…、その」
 冬海の声は、尻すぼみに小さくなる。
 その冬海の前に、写真を広げて問い詰めた。
「これは、どういう、ことだ?」
 言葉を区切りながら言えば、冬海は一層身体を縮こまらせる。
 しかし、答えなければいけないとわかったのか、つかえながらも答えた。
「あ………あの、香穂先輩と天羽先輩が、土浦先輩が、絶対に喜ぶから…って……」
 土浦はその言葉に再び絶句した。そして頭を抱えてしまう。
(あいつらに、俺はどう思われてるんだ)
 チャイナ服あたりは、まだいい。
 まだいい、という言い方もおかしいが、まだいい。
 けれどナースとバニーと猫耳に関しては、どう考えてもおかしい。
 どういう性癖だと思われているのだろうか。
 明らかに変態扱いされている。もしくは、からかわれているのか。
「あ、あの。先輩…」
 大きく息を吐いて、かわいそうになるほど怯えて声をかけてきた冬海を見れば、瞳が涙に潤んでいる。
 涙に狼狽えつつ「何だよ」と尋ねると、ピンク色の唇を震わせて、冬海は上目遣いに見上げてきた。
「実は、あと、もうひとつ、あるんです…」
「は?」
 間抜けにも問い返すと、冬海は部屋に入ってもなお着けていたマフラーをはずし、制服のジャケットを脱ぎ始める。
「おい?」
 不審に思って止めようとすると、震えながらも首を振る。するり、と落ちたジャケットの下には折りたたまれた袖。
 何だ、と目を瞠る土浦の前で、冬海はスカートも下ろそうとしている。
「お、おい!」
 さすがにマズイと腰を浮かしかけるが、それよりも早くスカートが落ちた。
 男物のシャツを着た冬海がそこにいて、ごくりと土浦はつばを飲む。
「えと………、だめ、ですか?」
 何が、どうで、駄目なのかわからなくて、土浦はただ目眩を覚えた。
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