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2024.11.22‖
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 冬の雨は冷たい。
 学校が休みである土曜日。予報に反して降り出した雨は、肌を刺すように冷えて痛かった。それに濡れてしまった冬海を、そのまま連れ回すのには躊躇いがあった。運動部で身体が丈夫なことが取り柄である自分はともかく、線が細く小さな冬海を濡れたままにしていては、風邪を引いてしまうと思ったのだ。だから家に呼んだのは、ただ乾かすことが目的であったし、それ以上の下心はなかった。
 そう、そのはずだったのだ


* * * * *


「あの……」
 おず、と自室に姿を見せた冬海の髪からは、まだ雫が落ちていた。これでは、何のために風呂を勧めたのかわからない。しかし土浦の口から、それを咎める言葉が出ることはなかった。
「………お前、」
 そう言うなり、土浦は手で目を覆った。どこを見ればいいのかわからなかったのだ。
 冬海を連れて帰った家は、静まり返っていた。土浦の家の中に誰もいないことで、冬海の緊張はピークに達したようだった。それもそのはずで、土浦が人のいない自宅に冬海を招くときには、それなりの目的がある場合がほとんどだったのだ。土浦の自室にはピアノが置かれていて、部屋自体も防音であるというのだが、誰が入ってくるのかわからない状態では落ち着いてできない、というのが土浦の弁である。
 しかし、本来の目的を忘れていない土浦は、そんな彼女を風呂場へと追いやった。今日はそんなつもりで彼女を連れ帰ったわけではない。冬海の体調を崩さずに、温めることが最優先である。そうなれば、温まった身体に冷たい服というのも意味がない。当然、着替えを出しておいたのだが、それは土浦の私服であった。探せばあるのかもしれないが、いかに家族といえども、母や姉のワードローブを開けることはできなかった。サイズが違いすぎることはわかっていたが、それしか出せなかったのだ。
 冬海に用意したのは、トレーナーとスウェットパンツ。それを身につけ出てくるはずの冬海が、そこにいた。
 ——何故かトレーナーだけを、着た状態で。
「………ズボンは」
「あ、あの……、ぶかぶかで、穿けなくて…」
 短い裾を気にしているのは、冬海もらしい。何度も裾を掴み、伸ばそうとしている。その仕草がかわいらしくて、そんな気はなかったというのに鼓動が早くなる。
 これではいけない、と土浦はがたりと椅子から腰を上げた。びく、と竦んだ冬海の頭を撫でて、内心をごまかすように笑ってみせる。
「服は? 乾燥機に放りこんだか?」
「は…、はい。言われたとおりにしてきました」
「じゃあ、俺も風呂入ってくるから、ちょっと待ってろ」
 あの、と小さく聞いてくる冬海の声を遮るように、土浦はドアを閉めた。早く服を乾かして、早く冬海を駅まで送っていこうと決意した。やましい想像をしてしまう頭を強く振って、土浦は階段を下りていった。



 風呂から上がり、乾燥機のスイッチを入れ、土浦は台所で茶を入れながら、先ほど見た冬海の姿を思い出していた。
 自分が普段着ている服から伸びる冬海の腕や脚は、いつもよりも扇情的だ。そういえば、首周りもだぼついていたような気がする。胸元が心細いだろうと、何とはなしに考えた。袖も長いのか折り畳んで着ていたし、肩もずれていた。自分が身につけたときには腰辺りまでしかない裾が、冬海が着ると腿の半ばまでの長さなのだ。彼女が随分華奢であることを視覚的に認識させられて、非常にそそられる。
 スウェットパンツを穿けなかったのも、同じような理由だろう。思い返してみれば、冬海の腰は細い。いつも心配になるほどなのだ。あの小さな身体に、自分が入りこめるのが未だに不思議で仕方がない。無理矢理に入りこんでいるわけでもないのに、細い腰は壊れそうなのに、あの身体は土浦を受け入れて、満たす。
 と、考えて、土浦はまだ濡れている頭を左右に振った。
 何を考えているのか、と自分を叱咤する。冬海の身体が温まったということに一安心して、誰もいない家という状況を考えてしまっていた。誰もいない家に冬海を呼ぶときは、決まって彼女の泣き声を聞いているのだ。
 冬海を大事にしたくて、泣かせたくて、いつも矛盾した気分になる。冬海のあられもない姿を見られるのは、自分だけだという優越感。それを独占したくて、見せびらかしたくて、それもどちらなのかわからない。
 茶を注ぎ終えたカップを両手に、土浦は階段を上がる。
 大事にしたくて、優先したくて、独占したい。それなのにいじめて、泣かせて、苦しませたくなる。昔は見るのも嫌だった怯える姿も、ひどく嗜虐心を煽る。
 どうしようもなく溺れている、と土浦は苦笑しながら自室のドアを開けた。
「待たせたか?」
「え、あ……、あの…!」
 ひくりと肩を震わせた冬海は、こちらを見て大きな瞳をさらに大きく見開いた。冬海の頬は、何故か赤い。
「…何だよ?」
 手に持っていたカップをローテーブルの上に置いて、土浦はベッドに腰掛ける冬海の前に立った。見下ろすと、恥ずかしそうに俯いて、トレーナーの裾を手持ち無沙汰にいじっている。その仕草にくらくらして、土浦は口元を手で覆い隠した。思わずにやけそうになるのだ。そんなだらしのない顔を冬海に見せられなくて、視線を逸らす。
 すると、その耳に衝撃的な発言が聞こえてくる。
「あの、えと、………シャンプーも、ボディソープも、貸していただいたこの服も、先輩のにおいだなぁ、って。そう思ったら、嬉しくて、ドキドキして。そしたら先輩がいらっしゃって。……………もっと、ドキドキ、します」
 息を飲んで見下ろすと、短い髪から零れた首が赤い。顎に手をかけ顔を上げさせると、思ったとおりに上気している。赤い頬、潤んだ瞳、艶めく唇に噛みつきたい。視覚に脳内を侵されて、ごくりと生唾を飲む。
 しかし、このままなだれこむのは、負けたような気がして我慢ならなかった。顎にかけた手を首筋に滑らせると、小さく震えて冬海は待ち望むように膝をこすりあわせる。それを見て、意地の悪い考えが浮かんだ。
「俺のにおいに、興奮したのか?」
「……え?」
 言われた内容に驚いて、冬海は大きく目を瞠る。次いで顔をみるみる赤く染める。頬と言わず、耳と言わず。首も赤く、腕も赤く、握りしめた手だけが白い。
「俺の部屋で、俺のにおいに、興奮したのかって聞いてる」
「……あ、え………、あの……」
 ぎゅっと身体を縮める冬海の耳元に、息を吹きかけるようにして低く囁く。
「一人でしてみせろよ」
 息を飲んで、冬海が土浦を見上げてくる。縋るような目に、ぞくりと背筋が粟立った。触れていた手を離して、身体を離す。冬海から身体ひとつ分離れてベッドに座ると、冬海はどうしたらいいのかわからないように、視線を彷徨わせた。置き去りにされた子どものような、心細そうな風情にそそられる。驚きがすぎて、動こうとしない冬海に、土浦は意地悪く笑いながら告げる。
「最初は、キスだよな。ほら、口開けろ」
 本当にするのか、というように、冬海が土浦を見る。それに笑い、土浦は先を促した。
 冬海の唇が、きゅっと強く引き結ばれた。けれど息をひとつ吐き、観念したように、わずかに口を開いてみせる。その隙間から、白い歯と赤い舌がのぞいた。だが、土浦は容赦しない。羞恥に震える冬海に、いっそ優しい声色で次を急かす。
「もっと、開けろよ。舌動かして、俺に見せろ」
 冬海は胸元の布を掴んで、ぎゅっと手を握りしめる。その手が震えて、土浦に見えるようにとの配慮か、顎が上がった。おずおずと舌が動き出して、上顎をなぞる。目を強く閉じている冬海の身体は、小刻みに震えていて痛ましいほどなのに、ひどく残虐な気分になる。
 もっと、冬海の痴態が見たい。
「舌出して、指舐めてみろよ」
 わずかに冬海の目が開き、土浦を見る。ぽろりとその目尻から涙がこぼれて、だからこそもっといじめたくなった。
「指、舐めてみせろ」
 強く言うと、トレーナーを握りしめていた片手が、震えながら口に運ばれていく。俯き加減になった冬海の口から赤く小さな舌が突き出されて、ゆるりと指先を舐める。舌を伝って、咥内に溜まった唾液が指を滑った。しかしそれには構わず、冬海は猫がミルクを舐めるように、指先だけをちろちろと舐めている。その仕草もかわいらしいが、土浦は冬海の手を取り、細い指を口中深く静めていく。
「………っ、ン、ン……!」
 苦しそうに冬海が抵抗するが、舐めろ、と低く囁くと、卑猥な水音を立てながら、自分の指に唾液を纏わせていく。満足げに笑い土浦は手を離した。だが、冬海の動作は止まらない。ぴちゃぴちゃと音を立てて、一生懸命に土浦に言われたことを実行しようとする。
「服、めくれ」
 情事のときのように声のトーンを落とすと、びくりと身体を震わせた。
「…こっちの手で」
 未だにトレーナーを握りしめている細い指を撫でると、そのまま裾へと誘導する。躊躇うように指はさまようが、土浦はそれを強いる。
「冬海」
「…………!」
 かすれた声で呼ぶと、首を左右に振る冬海を、土浦はじっと見つめる。
 その視線に負けて、冬海がトレーナーの裾を少しずつめくっていった。徐々に露になる白い肌が、部屋の中にくっきりと浮かび上がる。ふるふると震える身体は、ほんのりと血の色を透かしている。ブラジャーをしていなかったのか、めくり上げればほぼ全裸。恥じらう冬海も興奮しているのだと思うと、土浦の下肢も張りつめていく。
 目の前で冬海が乱れていくさまは、ひどく官能を刺激して、ともすれば乱暴にかき抱きたくなる。
「胸、舐めた指で、触ってみろよ」
 いや、と小さく拒絶する冬海に取り合わず、口の中から指を取り出して、胸へ持っていく。突起をかすめるようにしてやると、今までとは違う意味で身体がしなる。
「………ッ、ヤ、ぁ、せんぱ……」
「嫌って、もう硬くなってんのに?」
 寒さなのか、自慰を強要されているからなのか、冬海の胸の突起は硬くとがり、赤く充血している。口では嫌と抗ってみせても、身体は刺激を待ちわびている。その証拠に、膝がもじもじと動き始めていた。
「ほら、見ててやるから。冬海」
 追い打ちのように告げると、添えられているだけだった手が、やわやわと動き始めた。時折、許しを乞うように視線を寄こすが、土浦は取り合わない。最初は直接的な刺激を怖がって突起を避けていた指も、そのうち焦点を合わせていく。かわいらしい喘ぎ声を漏らしながら、徐々にその行為に没頭していく様が、土浦の情欲を激しく刺激した。
「…あっ、あ、あ……、先輩、せんぱ…い……」
 土浦を呼びながら、その痴態を見せつけて悶える。普段の清純な姿からは想像できないほどに、いやらしい。土浦は唇を舐めて、薄く笑う。
 冬海の身体が、クっと反って、ベッドに倒れこんだ。シーツが、そのかたちに乱れる。
「下も、いじりたいか?」
 冬海の肩口に手をついて上から尋ねると、ただでさえ赤い頬が、まだ赤くなるのかというほどに染まる。涙に潤んだ瞳は、熱を宿して土浦を誘う。触れたくなる欲求を押さえこんで、土浦はもう一度問う。
「もう、濡れてんだろ?」
 かすれる声で問いただすと、ぽろぽろと冬海の目から涙が落ちていく。
「ご……、ごめん…なさ……」
「責めてねぇよ。たまんねー。興奮する」
 正直な気持ちを吐露すると、ひく、と喉を鳴らして、目を見開いた。それに苦しげに笑ってみせると、土浦は冬海の身体に視線を這わせる。サイズの合わないトレーナーを首まで引き上げて、下肢は小さな布一枚。それも湿って、下の茂みをうっすらと透かしている。
「脱げよ。邪魔だろ?」
 下着を指して言えば、短く息を継ぐ冬海は、泣きながらも土浦の言葉に従った。きゅっと唇を噛んで、下着に手をかける。見ているこちらが心配になるほど、その手は震えている。じっと見つめていると、見ないでくださいと小さな声が哀願した。見せろと土浦が強く言えば、震えながらも腰を上げ、それを取り払っていく。片足を曲げて引き抜き、もう片方からも抜き去る。
 泣き顔に目を戻して、土浦は熱っぽく囁いた。
「お前がしてるとこ、見せて」
 こくりと白い喉が上下する。見つめてくる冬海に笑みを作って頷くと、恐る恐るといった体で下肢に手が伸びていく。そこに触れると、いけないものに触れたかのように勢いよく手を引いた。しかし、もう一度手は伸びていく。土浦の下で、冬海が喉を反らした。
「…………ッ、ン」
 漏れた呼吸に息を飲む。近すぎる距離に限界を感じて身体を起こすと、縋る目が追ってくる。
「どうなってる?」
 笑いながら問えば、答えられないとばかりに首を振る。シーツの上で、ぱたぱたと短い髪が踊る。
「答えられないなら見せてみろよ」
 ひゅ、と息を飲む冬海に、目を細める。
「脚開いて、俺に見せろよ。………見てやるから」
「ヤ…! ……無理、無理です。だって……」
「そんなに濡れてるのか? …いいから、見せてみろって」
 ぐ、と膝頭を抑えると、怯えに震えながら冬海は逃げようとする。しかし土浦は許さない。力任せにベッドの外にあった冬海の脚を、自分の方へと引き寄せる。ぎゅっと内股に力を入れて、開かないようにしている冬海の膝をやんわりと撫で、ちゅ、と音を立てて口づけを落とす。
「見せろよ。………見たい」
 懇願のような土浦の声に、冬海の膝が震える。ゆっくりと開いていく膝の奥に、いやらしく濡れ、ひくついたそこが現れる。土浦は、触れたくなる衝動を抑えるのに精一杯だ。
「すげぇ濡れてる。自分で触って、感じた?」
 意地悪く問いかけると、首を振る。それでは何故なのかと問う前に、荒い息の下で冬海が答える。
「……っ、せんぱい、が、見てる、から……」
「じゃあ、見ててやるから、してみせろよ。……ちなみに、自分でしないと、ずっとこのままだからな」
 そう告げると、冬海は絶望的な光をその目に宿した。けれど、身体の中をめぐる熱に堪えきれなくなったのか、は、と熱い息を吐いて、おずおずと指が伸ばしてくる。蜜の絡むそこをこすりあげると、くちゅりと淫猥な音が響いた。
「……あ、ゃ、……せん、ぱ……」
 喉を反らして、土浦を呼ぶ。じっと見ていると、そこからどんどん蜜が溢れてくる。
 冬海の指先は、自分の中へは入ろうとしない。スリットを何度も撫で、時折突起に触れ、甘い声で鳴いたかと思うと、息も絶え絶えな様子で荒い息を繰り返す。それに混じる嬌声は土浦の耳に心地よく、情欲を煽って仕方ない。
「……せん、ぱ……、せんぱ…い…!」
 や、や、と何度も首を振る。冬海が自分を慰めながら、快楽にふける表情が堪能できるアングルに土浦はいて、もう限界だった。
「………指入れて、自分で慣らせ。そしたら、挿れてやるよ」
 声がかすれた。
 自分のズボンをくつろげて、それを取り出す。すでに勃ち上がっているそれを、手で扱いて、冬海に見せつけた。
「……ッ、も、……お願い、です」
 お願い、ともう一度涙声で言われて、土浦は冬海の細い腰をつかむ。
「慣らしてないから、痛いかもしれないぞ?」
「……い、です…。先輩の、ほしい………」
 何度も頷きながら訴えてくる様に、土浦は宛てがった自身を勢いよく奥まで埋めこんだ。かは、と衝動に冬海が空気を吐く。
 開いた口に唇を寄せる。そのまま咥内を舐めつくしていく。逃げる冬海の舌を吸い上げて、喰らいつくすように歯を立てる。痛みに眉をしかめるのにも構わず、呼吸に喘ぐのにも構わず、貪るように口の中を犯す。唾液を流しこんで、ぐちゅぐちゅと口の中で撹拌すれば、こくこくと細い首が動いて嚥下していく。唇を離してその喉にも吸いつけば、濡れた声が部屋に響く。
「……せん、ぱ……! や、おかしく、なっちゃ……ン、ぁ」
 締めつける柔らかい粘膜におかしくなりそうなのは、土浦のほうだ。中は溶かされてしまいそうに、熱い。
「………ッ!」
 息を飲んで、土浦はその感覚をやり過ごす。いつもよりも、放蕩な内部に、思わず呻く。
「どう、したんだよ。いつもより、すごいぜ?」
 耳元で低く囁くと、冬海の中が締めつけを増した。
「………だ、だって…、先輩、が……」
「俺が?」
 答えずに、ぎゅっと目を閉じる冬海の目尻に残った涙に口づけて、土浦は悪いな、と小さく呟く。本当は、どうしてだかわかっていて問いかけるような真似をする。恥ずかしがる冬海がかわいくて、泣き顔にそそられて、仕方ない。
 下肢をまさぐり、繋がっている部分を確かめるように指でなぞる。自分がたしかに彼女の中に飲みこまれていて、充足した気分になる。自分が彼女を征服しているのか、もしくは逆か。どちらでもいいと思いながら、細い腰を引きつける。
「ぁ……」
 泣きながら熱い息を吐く冬海の唇に触れる。小さくキスを落としながら、埋めこんだまま腰をゆるゆると動かす。突き入れるような激しい動きではなく、ゆっくりと中を確かめるように。
 痺れたような感覚が下肢に走るが、ゆらゆらと身体を揺らし続けると、冬海がたまらないといったように声を上げる。
「や、へ……変に、なっちゃ…う。やだ、や……あ、あ」
 やだ、と声にしつつも、身体は素直だ。土浦の動きに合わせて揺れ出す腰に、引きずられそうになって息を詰める。甘い声に誘われて、短いキスをする。
「変になればいい」
 かすれた声で言い、腰を抱え直して、冬海の小さな身体ごと揺さぶって、結合部から卑猥な音を立てながら捻りこむ。
 シーツを引き寄せ、掴む冬海の手を自分の背中に誘導して、隙間なく密着させると、耳元に小さな喘ぎを間断なく吹きこんでくるのに背筋がざわついた。ぞわぞわとした感覚に、ひたすら腰を打ちつける。気を抜くと、今にも達してしまいそうなのを、何とか保って責めたてる。
 がくがくと冬海の顎が揺れる。そのさきに口づけて、身体を起こし、彼女の脚をさらに開かせる。奥の奥に届くようにと、ぎりぎりまで抜いて、強く滑りこませる動作を繰り返す。肌が音を立てて、汗を飛び散る。
「あ、あ…! せん、ぱ……、つち、うら、せ……ぱい……」
 絶え間なくこすられて、容赦なく最奥まで突き上げられて、冬海は嬌声を上げ続けている。腕に縋りついてくる指が、白い。
「もう、…少し」
 土浦が呻くと、いやいやをする子どものように首を振る。
「や、や、や……! も、ダメ、で……す……! せんぱ、せんぱ…い…!」
 舌たらずに呼んでくるのがたまらない。
 ただ追いつめられていく感覚に目を強く閉じると、まぶたの裏がちかちかと点滅する。
 もう、すべてを奪っていきそうな粘膜の感触と、甘い声に勝てそうもなかった。本能のままに、律動を繰り返す。激しく小刻みに腰を振り、身体の下で喘ぐ冬海を感じながら、息を乱す。
 のぼりつめる感覚の中、何度も何度も冬海の中を往復して、かきまぜて、淫猥な音を立てさせる。
「せんぱい、せんぱい、せんぱい……!」
 追いつめられたように冬海が土浦を呼び、腕をつかんでいた指に、力がこもって爪が食いこんだ。その瞬間に、土浦を締めつける内部も力を増し、土浦は背筋を震わせる。
「……ッ、やば…ッ」
 外へ抜こうという意識はあったものの、それを実行できずに最奥へ放つ。
 びくり、とそれに反応した内部に、再び力を取り戻しそうになるのを押さえこんで腰を引くと、混じりあった体液がどろりと溢れ出した。
 その感触に夢うつつにまぶたを開いた冬海が、何故か幸せそうに微笑んだ。
「……せんぱいの、においで、いっぱい…、です」
 かすれた声で呟き、そのまま眠りに落ちていく冬海を見ながら、土浦は思わず頭を抱えた。





これ、なんてプレイですか。
途中からよくわからなくなってしまいまし た。
リクエストくださった方が、少しでも楽しんでいただけたら、嬉しい、です(超弱気)。
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