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2017.12.16‖
59粒子さんのとこの土冬絵チャで書いたやつ



 息が上がって、汗が伝った。真夏の真っ青な空を仰いで、笙子は短く早い呼吸を繰り返す。
「もうバテたか?」
 土浦がTシャツの襟ぐりで汗を拭きながら笙子を振り返った。
「す、すみません…」
 今日ばかりはどもったのではなく、単純に息が続かなくて笙子は声を詰まらせた。
 土浦はよく火原や加地とバスケットをしている。そんな話をしていたら、なぜか笙子もバスケットをやることになっていた。
 もちろん、楽器に影響がない程度にだったけれど、バスケットはやっぱり運動量の多いスポーツで、楽器をやっていてそれなりの肺活量のある笙子もさすがに息が切れた。
「謝るところじゃないだろ。それに今日は暑いしな」
 汗はかいているものの、さほど息を乱していない土浦が笙子を手招いて木陰のベンチに足を向けた。置いてあった荷物のなかからタオルを引き抜いて、土浦はそれを笙子に放る。
「急にやらせることになって悪かったな。それで汗拭いとけ」
「は、はい。ありがとうございます」
 こんなふうに運動をする予定は一切なく、ハンカチしか持っていなかった笙子は、その申し出をありがたく受けて額に浮いた汗をぬぐった。
 たしか、鞄のなかに日焼け止めと制汗スプレーが入っていたはず、と考えをめぐらせていると、目の前でためらいもなく土浦がTシャツを首から抜いた。熱ぃ、と顔をしかめて脱いだシャツで汗を拭いている。
 その様子を驚きに凝視してしまって、あわてて笙子は視線をそらした。
 はじめて目にした土浦の上半身は、がっしりとした体格にふさわしく、きれいに筋肉がついていて、骨が太い。自分の身体との違いにどぎまぎしてしまって、顔が赤らんでいく。
 うつむいた拍子にタオルが口もとに触れ、そこから土浦のにおいがして、それにも慌ててしまう。笙子があたふたしていると、首もとにひやりとしたものが押し当てられて、びくりと身体がはねた。
「きゃっ?」
「悪い悪い。お前も使うかと思って」
 笑い交じりにほら、と手渡されたのは、シート状のデオドラント用品で、土浦は自分用にもう一枚引き出してさっさと汗をぬぐっていく。
 手渡されたシートで肌をぬぐいながら、鼻をかすめていくすっきりとしたシトラスのかおりに、これもいつもの土浦のにおいだと気づいて、笙子の心拍数はさらに上昇したのであった。




2011.05.28up
においも大事なセックスアピールのひとつだと思います。
土浦にそんな気は全然ないけど、こういう他愛のないことでドキドキする関係が大好きです。
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