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2018.01.20‖
11/11 ポッキーの日
商標バンバン出しまくり



 今年は小春日和のような日が続いていて、今の時期になっても森の広場で昼休みを過ごすのも苦にならなかった。陽が出ていれば、むしろぽかぽかと暖かいくらいなのだ。だから、広い森の広場にもそれなりの人数の生徒が思い思いに昼休みを過ごしている。
 そんななかに、笙子と土浦の姿もあった。笙子が土浦と一緒に昼食をとるようになったのは、つい最近のことだ。ふたりは、春の学内コンクールに出場したことと、奇異な組み合わせの恋人同士ということで有名人だった。なので、なるべく目立たない位置で昼食をとる。今日も例外ではなく、森の広場の端の目立たない場所に陣取っていた。
 目立たないようにと気を遣うことは以前からのくせのようなところがあったが、土浦と一緒の食事にはやっと慣れはじめたところだ。だが、それでも土浦の食べる量には毎回驚いてしまう。土浦は、笙子の倍以上もある量を、笙子よりも早くぺろりと平らげてしまうのだ。
 今日もそうで、自分で作ったのだという弁当と購買で買い求めた惣菜パンを持ってきた土浦は、またたくまに自分の食事を終えてしまった。いつも待たせてはいけない、と一生懸命食べるのだけれど、どういうわけか土浦よりも早く食べ終わることはできないでいる。
 そんな笙子に慌てなくてもいい、と笑いながら土浦はいつも言う。今日はこのあとに予定もないとのことなので、笙子が安心して自分の分を食べ終えたときだった。
「なあ、ポッキーゲームって知ってるか?」
 笙子は土浦の問いに首をかしげる。はじめて聞く言葉だった。否定の意味で首を振ると、そうだよな、と肩をすくめて土浦は惣菜パンの入っていた袋をごそごそと探る。出てきた手にはポッキーの袋が握られていて、笙子はまたしても首をかしげた。
 土浦は甘いものが苦手のはずだ。それに取り出したのは箱ではなくむき出しの袋だったから、余計に不思議だった。
「今日な、ポッキーの日なんだと。1が並んでるかららしいんだが、まあこじつけだよな。で、売店で配られたんだが、俺は食べないからお前にやろうと思って」
「あ……、ありがとうございます」
 そういうことだったのか、と笙子が微笑むと、土浦は少し意地悪そうな顔をして袋を開けた。
 目を瞬かせる笙子の口元に、土浦は取り出したポッキーを差し出してくる。
「ほら、くわえて」
「……え?」
 驚きに声を上げたが、土浦に引く気配はなく笙子は観念して小さく口を開いた。その中にポッキーを差し入れながら、土浦は告げる。
「暑リまないで、くわえてろよ?」
 小さくうなずくと、土浦は持っていたプレッツェル部分を離して、そこに自分の口を近づけていく。驚きに身体を引こうとする笙子の背を抑えて、土浦は伏しがちだった目を上げてにやりと笑った。
「それ、口から離すなよ?」
 言うが早いか、ポッキーの端をくわえて食べはじめる。徐々に近づいてくる土浦を止めることもできず、口を離すこともできず、笙子は恥ずかしさにぎゅっと目を閉じた。唇にあった溶けたチョコレートの感触がざらりと舐められて、柔らかな感触が数秒触れる。それが何かなんて、考えるのも馬鹿らしいくらいに明白だった。
「これが、ポッキーゲームな」
 土浦の声は笑い混じりで、笙子は熱くなった頬を隠すために身体を竦めてうつむいた。その肩を抱きながら、土浦は「だから、他の誰かにやろうって言われても断れよ?」と言って、笙子のこめかみに小さなキスをした。



本当は両端から食べはじめて、先に口を離しちゃったほうが負けなゲームですよね!
嘘教えんな、土浦!
と、思いつつ、他の人とはやらないほうがいいよーというのは同意であったので書いてみた。というより、ポッキーゲーム自体を冬海ちゃんはやらないほうがいい。
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